ご挨拶
 
 本年3月11日午後2時46分、マグニチュード 9.0の巨大地震が東北地方太平洋沖で発生し、直後の大津波による被害も加わり、宮城県、岩手県、福島県の東北地方東海岸に未曾有の大災害が発生しました。その後の余震も含めて、被害は関東地方にまで及んでいます。さらに福島県では、原子力発電所に二次的事故が発生して、放出される放射線を避けるための避難が続いています。被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。
 第78回大会は、信州大学人文学部(松本市)で開催させていただくことになりました。開催日程は、例年のごとく第2週の土曜日と翌日の日曜日、本年9月10日(土)〜11日(日)となります。大会のテーマは特に設けておりませんが、大会企画シンポジウムとして、第1に、現代社会の問題となっている若者のいわば新ナルシシズムを取り上げます。超常現象などにのめり込む若者、淡々とした恋愛行動に終始する草食型の若者、趣味の世界では熱心に取り組むのに出社できない若者たちは、他者や社会と積極的に関わることなくナルシストとして生きることを選んでいるかのように見えます。新進気鋭の若手研究者を話題提供者とする予定です。第2には、地方における大会開催ということで、車を運転することなく暮らすのは難しい高齢者の交通問題について取り上げます。高齢者は、運転者としてだけでなく、歩行者としても多くの問題を抱えています。交通問題に関しては男性の研究者が多く、これまでの報告は男性の視点によるものが多かったといえます。そこで今回は、企画者も話題提供者も指定討論者も、全員女性とする予定です。
 特別講演は、東日本大震災についての講演を検討しております。大震災直前に、千年前にも同規模のものが存在したことが一部の研究者によって発見されていましたが、ほとんどの人々にとっては想定外の規模でした。
 他方、会員の皆様による自主企画ワークショップについては、研究者や実務家の交流の場にしたいと考えております。個人発表では、口頭発表とポスター発表の両方の形式を考えております。大学院生・研究生の若手の皆様には、発表費用、ワークショップ経費補助等の支援制度があります。応用心理士会の研修2件につきましては、例年通り、初日と2日目にそれぞれ開催します。
 なお、開催地松本は山岳観光の基地として知られており、人文学部のある松本キャンパスの標高は650メートルです。大学のすぐ近くにも浅間温泉をはじめとする美ヶ原温泉郷があります。観光名所が多く、開催直前には音楽祭もあり、多くの観光客が訪れます。ホテル等の予約は早めにすませてください。
 皆様をお迎えする人文学部心理学教室と社会心理学教室は学生数が少なく、十分なおもてなしはできませんが、心理学教室の今井 章教授、高瀬弘樹准教授、社会心理学教室の長谷川孝治准教授(事務局長)、清水健司准教授(副事務局長)ともども精一杯勤めさせていただきます。皆様多数の参加をお待ちしております。

日本応用心理学会第78回大会委員長
内藤 哲雄

 第78回大会について
日本応用心理学会第78回大会開催日程
 
日    程: 2011年9月10日(土)・11日(日)
会    場: 信州大学 松本キャンパス
〒390-8621 長野県松本市旭3-1-1
大会委員会長: 内藤哲雄 事務局長:長谷川孝治 副事務局長:清水健司
 お知らせ
 

●参加者へのご案内
ご案内はこちら

6月20日(月)12時をもちまして、研究発表申込み・参加申込みを締め切りました。

●大会のご案内
大会通信はこちら

●大会発表優秀賞の投票
今大会におきましても大会発表優秀賞の投票が行われます。

●会場のご案内
信州大学松本キャンパス キャンパスマップはこちら

 

日本応用心理学会第78回大会受付事務局
〒169-0075 東京都新宿区高田馬場4-4-19
  (株)国際文献印刷社内
  FAX 03-3368-2869
  E-mail jaap-desk@bunken.co.jp

  学会ホームページ http://wwwsoc.nii.ac.jp/jaap/

Copyright© the Japan Association of Applied Psychology All Rights Reserved